新幹線の中で、とうかい号のことについて少しまとめましたので、第一弾として、UPします。
私の、とうかい号の旅は、不思議な夢からはじまりました。
あれは、年明け早々だったと思います。
私は、自分の家から、天高く、美しい虹が上っていく夢を見ました。
そして、「これは何かのメッセージだ」と感じました。
私は、半年に一度くらい、普通の夢とは何かが違い、「メッセージだ」と感じる夢を見ます。
起きた私は、早速、夢辞典を手に取り、パッと開きました。すると、その開いたページに、「虹」の項目があり、「長い苦難から抜け出る知らせ」とありました。
どんな良い事があるのだろうと自宅兼事務所で仕事をしていると、その日の午後、突然、「ピンポーン」と呼び鈴が鳴りました。
インターホンのカメラには、見知らぬ男性が写っています。「お約束もせず、突然おじゃましてすみません。岐阜青年会議所の成田と申します。電話では伝わらないと思い、直接伺いました。」
それは、とうかい号の研修委員長、成田純一さんでした。成田さんは、とうかい号が、愛知、岐阜、三重、静岡、東海四県の青年会議所が主催する研修船であること、8泊9日の船旅で、ほとんど電話もインターネットも通じないこと、これが35回目の航海で、過去、この旅は、青年たちが大きく成長するきっかけになっていること、今回のテーマが「心」であり、私には、地球環境を思いやる心を伝えて欲しいことなどを、熱っぽく話してくれました。
ネットが使えない9日間の拘束となると、船旅の間、調べ物ができず、仕事が滞ることや、テレビ番組の制作スケジュールに影響が出ることが予想されましたが、成田委員長の熱意を意気に感じ、私は、引き受けることにしました。
そして迎えた6月7日(土)、私は名古屋港にいました。
帰国後すぐに納品する分も含め、3週間分の番組を前倒しで編集し、番組関係者の方々にも、前もってチェックしていただくなど、ご協力いただきました。
当日も午前3時まで、留守中の対応に追われ、2時間しか寝ていない状態で駆けつけましたが、9日間の船旅への期待と不安、そして、周囲の熱気で、眠気は全く感じませんでした。
青年会議所の行事は、何かにつけて熱いようです。
出航式は、とうかい号の側面に、大小様々な垂れ幕がかかり、マーチが鳴り響く中、行われました。
いざ、出航。
紀伊半島を回るあたりまでは、PHSも意外とつながりましたが、それ以降は全然駄目でした。
情報源として心強かったのが、BS放送でした。秋葉原の連続殺傷事件や、帰航前の岩手の地震などのニュースを船上でもある程度知ることができました。
私は、武沢信行先生と同部屋でした。経営コンサルタントで、「がんばれ社長!今日のポイント」という、社長向けの日刊メールマガジンを発行しておられます。
有限会社がんばれ社長 http://www.e-comon.co.jp/
私も読者の一人で、名古屋にお住まいということもあり、いつかお会いしたいと思っていました。メルマガの文体から、厳しい方を想像していたのですが、実際にお会いしてみると柔和で、一緒にいて癒される方でした。
〈武沢先生と〉
今年、環境コンサルタントを目指しているという若者が入社されたこともあり、環境問題についても高い関心を持っておられ、様々なご質問をいただきました。せっかくの機会ですので、精一杯お話しさせていただきました。
私も、企画出版してもらうにはどうすれば良いのかなど、今後に役立つご助言をたくさんいただきました。
武沢先生の研修テーマは、Wish Listの作成と、その応用でした。
Wish List というのは、こんな事がしたい、こうなるといいという願望を書き出したものです。
「ほしいもの、なりたい自分、誰かにしてあげたいこと、身につけたい個性や習慣、健康、家庭、経済、仕事、趣味、娯楽、教養、精神、人間関係、コミュニケーションなど、頭にあるすべてのものを書き出す」(武沢先生の研修ノートより)のです。
例えば、私が書いたのは、
「ブログをもっと更新したい」
「優秀なアシスタントを確保したい」(アシスタントが辞めてしまったので)
「エコ・ゴージャスについての本を書きたい」
「テレビに出演してエコ・ゴージャスを広めたい」といった仕事関係から、
「マチュピチュを見に行きたい」
「高千穂に行ってみたい」といった旅行、
「子供たちとたくさん遊ぶ」
「妻とたくさん話をする」といった家族関連まで、109のWishでした。
その後、Wishの中から、特に大切なもの、放置できないものだけを書き出し、そこから、自分のミッションを見つけ出し、スローガンを作りました。
そのスローガンが、武沢先生の場合は、「がんばれ社長」なのです。
〈研修中の武沢先生〉
私が大切だと思ったWishは、ほとんどが仕事関係で、次に家族関連、あとは、もし実現するといいな、といった程度で、あまり重要視していないことに気づきました。
私は、書き出したWishを眺めながら、なぜ、そのWishを書いたのか、究極の目的は何なのかと考え、シンプルにこのようなスローガンを立てました。
「未来の人類に生命あふれる地球を残そう!」
これまで、様々な手段で、環境問題の重要性を訴え、環境負荷を大きく減らす方法を紹介してきましたが、その目的はどこにあるのか、何を目指しているのか、はっきりと自覚できた瞬間でした。
これからは、ことあるごとに、このスローガンを掲げていきたいと思います。武沢先生、ありがとうございました。
かなり長文になって来ましたので、他の3名の先生方の話や、私の研修内容等はまた次回以降。
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