昨年、とうかい号に講師として乗船させていただいて、私は、皆さんに研修をしながら、自らも多くを学ばせていただきました。
人生の中でこれほど密度の濃い9日間はなかったと思います。
そのとうかい号に“返謝”する機会をいただいたので、昨年の第35回JC青年の船「とうかい号」について心を込めてお話ししました。
どのようにして私が講師として乗船することになったのか、とうかい号の舞台ふじ丸の豆知識、とうかい号の楽しみ、研修の内容、私が見た乗船者の皆さんやJCの方々が成長して行く様子、私自身の変化などを1時間にまとめてご紹介しました。
その後は、第35船の一般乗船者だった3名の方々とともに、岡崎JCの方の司会のもと、乗船前不安だったこと、乗船時につらかったこと、楽しかったこと、乗船して得た物、第36船乗船予定者へのアドバイスについて語り合いました。
乗船予定の方々には、とうかい号がどんな船なのか何となくおわかり頂けたのではないかと思います。
何となく、というのは、いくら写真をご紹介したり、言葉を尽くしても、あの“熱さ”は、伝えきれる物ではないからです。
それでも、講演後、岡崎JCの方々は、自分達も多くは乗船していないが、とうかい号の魅力や意義がよく分かった。乗船者を募る活動においても、以前にも増して、自信を持ち、説得力ある言葉でお誘いできる、と話してくださいました。
実は、現在の世界的経済危機は、第36船への応募者数にも影響を与えています。現時点で、通常のペースより100人も少ないそうです。
毎年乗船者を出していた会社や団体が、この経済危機で出せなくなっているのです。
昨日ディスカッションでお話ししてくださった保育士の女性は、とうかい号に乗船した知り合いから、その魅力を聞いて自分も乗りたくなったものの、勤務先の保育園では、長期の休みを取ることが難しかったそうです。
そこで、親戚が海外で結婚式をする事にして、勤務先には内緒で、自費で乗船したそうです。
そして、そこまでして乗船して本当に良かった。かけがえのない、素晴らしい体験だったと話してくれました。
過去には、他の地区でも研修船を出していた事があるそうですが、様々な困難からやめてしまっています。
今が、とうかい号の歴史の中でも最大の困難かもしれません。しかし、是非この伝統を守って、危機を乗り越え、継続して欲しいと願います。東海地区のJCの方々、踏ん張ってください。
頑張れ!とうかい号
追記:
後日、この講演、ディスカッションを聞いて、是非とうかい号に乗りたいと会社に申し出て、乗船する事になった方がいるそうです。
お役に立てて良かったです。