2009年08月12日

究極のエコカーはEV?FCEV?いや、実は・・・ (2)

 豪雨、地震、猛暑と自然の厳しさ、激しさを実感させられる機会が続いていますね。
みなさん、気をつけましょう。

 前回のつづき、今度は、燃料電池車(以下FCEV)関連です。

 報道によると、今月5日、トヨタ自動車の豊田章男社長がアメリカで講演した際、電気自動車(EV)を2012年に、FCEVを2015年に、一般消費者の手の届く価格で市場投入すると語ったそうです。

 現在、すでにトヨタ、ホンダ、日産は、FCEVを発売していますが、企業や公共団体向けのリース販売で、月額80万円〜100万円もします。

 あと6年でどこまで生産コストを下げられるでしょうか。

 当然、まとまった量を生産できなければ、コストを抑えるのは難しくなります。

 普及を進めるには、燃料を補給するスタンドが各所に必要です。

 その水素供給スタンドを整備しようという研究組合が、先日発足しました。

 


 2015年に事業化を目指すということですから、トヨタとも連携しているのでしょう。
車とスタンド、片方では市場は成立しませんから、タイミングを合わせて一気に普及を計っていこうというわけです。

 ガソリンスタンドの数は、全国で約4万2000か所です。実は、主にタクシー車両で使われるLPガスのスタンドも、全国に2000か所近くありますが、ほとんど、見たことがないという印象ではないでしょうか。

 つまり、生半可な数では、「どこに行ってもスタンドがあるから大丈夫」という安心感は与えられないのです。

 スタンドに水素供給設備を設置するには、安全対策も含め、かなりのコストがかかりますが、当初は補給に来る車の数は限られますから、採算をあわせるには時間が掛かるでしょう。

 このような、市場経済に任せておいては、動き出すのが難しい分野には、国民の合意のもとで、公的な補助が必要になってくるでしょう。

 国民の合意を得るには、FCEVを普及させる事に大きなメリットが必要です。

 水素を燃料とする場合、走行時にCO2が出ません。
しかし、それはEVでも同じです。

 その場合、問題になるのが、どうやって水素を作るかです。

 現状では、天然ガスなどの化石燃料から取り出す方法が主流です。しかし、それでは、脱化石燃料にはなりません。

 光触媒を使った、光を当てて水から水素を取り出す方法や、水素生成バクテリアを使った、廃棄物処理を行いながらの水素製造、工業生産の過程で出てくる副生成物としての水素の有効利用、さらには、バイオ燃料からの水素製造など、より環境への負荷が少なく、トータルでのCO2排出が少ない方法で作られた水素を使うようにして欲しいと思います。

 こうしてみると、前回のEV用の電力を供給する電力会社と、今回のFCEV用の水素を供給するガス会社や石油会社等のどちらが早く、再生可能エネルギーによる供給に切り替えられるかという競争でもある事がわかります。

 化石燃料は、いずれ枯渇しますし、その遙か前に価格高騰や、地球温暖化に対する批判から、使うことができなくなります。

 どのみち、変わらなければ、企業として存続する道は断たれるのですから、余力があるうちに、速やかにCO2フリーの電力会社、水素、バイオ燃料供給会社になっていく方法を探ることが必要です。

 そして、これは国際的な競争でもありますから、先手を取れれば、世界に進出して、日本がエネルギー輸出国になる事も可能ですし、逆に遅れを取れば、相変わらず、海外にエネルギーを頼るしかなく、下手をすれば、国内でエネルギーを供給する市場すら、海外企業に奪われるかもしれません。

 これは、遠い未来の話ではなく、おそらく、数十年の内に起きる大きな変化です。

 ちょっと話が大きくなってしまいましたが、次回は、ハイブリッド車等について見てみたいと思います。
posted by otomi at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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