2009年08月20日

公共交通機関への配慮は?

 自民党も民主党も、経済対策として、車に対する優遇策はあるのですが、公共交通機関への配慮がほとんどされていません。

 今年初め、各政党などに、鉄道にどれだけ乗っても一日1,000円の鉄道旅行券が、毎月一人2枚までもらえるといった政策はどうかという提案書を送付しましたが、もしかしたら、そうしたアイディアを採用したところがあるかもしれないと思い、自民、民主以外のマニフェストも見てみました。
※参照
「鉄道乗り放題1日1,000円」
「政府、関係省庁、各政党に意見を送付」


 単なる離島対策を除いて、広く公共交通機関に配慮する政策を載せていたのは、公明党と社民党でした。

公明党

6つある大項目中4番目の「緑の産業革命」で
新たな交通総合システムを構築
●道路に対する国民ニーズの多様化を踏まえ、コンパクトシティの推進などまちづくりとともに、自動車中心の道路の在り方を転換し、歩行者や自転車が安全・快適に通行できるよう、既存道路の歩行者専用道路への転換、トランジットモール(一般車両を制限して歩行者・自転車・公共交通機関に開放された道路)等の新しい専用道路概念の導入など生活に密着した人間重視の道路整備を推進します。
●鉄道・自動車・船舶・航空などの各種交通機関の特性と地域ニーズに的確に対応し、低炭素社会に資する新たな交通総合システムを構築するとともに、地域間格差を是正する交通ネットワークの整備を着実に実行します。
●LRT(低床式路面電車)の整備や地方鉄道の再生、低床バスの普及など、地域の公共交通機関の整備促進を図ります。
●整備新幹線を着実に整備し人材交流や地域間連携の確保・強化を図ります。また、超伝導リニアの早期実用化を図るため所要の措置を行います。
●国際空港のハブ(拠点)機能の強化や、中枢港湾の機能の強化を図り、国際競争力の回復を図るとともに、モーダルシフト(トラックや航空機による輸送から、環境に与える負荷が小さい鉄道や海運などの輸送手段に転換すること)を進めます。港湾・道路整備とともに、地域の特性とニーズに見合う空港機能の強化および、利便性の高い航空政策の展開を図ります。

都市再生、コンパクトシティの推進
●医・職・住・遊など日常生活の諸機能を集約したコンパクトシティの推進で、歩いて暮らせる安心で快適な生活圏の形成と低炭素化を図ります。
●歩行者、自転車、自動車の安全な通行環境を確保するため、道路空間の再配分等により自転車専用の走行空間を新たに1,000 路線で整備するともに、駐輪場の整備を図るなど快適な自転車利用の普及に努めます。

社民党

10ある大項目中5番目の「地域」で
人・まち・環境にやさしい交通
○少子高齢社会や環境問題に対応する交通システムが求められています。「クルマ社会」の行き過ぎを転換し、公共交通を基盤に置いた人と地球にやさしい総合交通体系の確立をめざします。「誰もが、いつでも、どこからでも、どこへでも」安心・安全・快適に移動できる権利を保障するため、「交通基本法」を制定します。
○地域の公共交通を守るため、「公共交通は赤字でも福祉など他の分野で便益を生む」という考え方で、「公共交通の確保および経営調整に関する特別措置法」を制定するとともに、地方の生活バス路線や地方ローカル鉄道に対する財政支援を強化します。一般財源化された道路特定財源を、「クルマ社会」の負の側面を軽減する政策に充当することとし、環境対策・森林整備や鉄道整備、生活交通の維持、交通事故被害者対策等に振り向けます。
○フェリーや離島航路、離島への航空路線への支援策を強化します。
○民営化された高速道路各社に料金割引分を税投入し、効率化や営業努力と関係なく料金保証をする政策は、交通モード間の不公正な競争をもたらすものであり、受益者負担原則や地球温暖化対策、環境問題、財源問題、モーダルシフトや総合交通政策との整合性、地域生活交通への影響、地域雇用等の観点から問題があります。国は公共交通や物流などのすべての交通モードに対して必要な対策を講じるべきです。
○道路・鉄道・空港・港湾といった社会資本を総合的に整備するため、特定財源、特別会計をはじめ、すべての交通関係予算を総合化した「総合交通特別会計」を設けることを検討します。
○建設コストがかなり抑えられ、人と環境にやさしい生活交通体系である超低床車両を使用した新しい路面電車(LRT)への支援を強化します。
○マイカーに依存せず公共交通を活用した、エコ通勤を導入する企業への支援策を講じます。
○歩行者専用のショッピングモールに公共交通を運行させたトランジットモールなど、公共交通をまちづくりにいかし、街ににぎわいと魅力を取り戻します。「ショップ・モビリティ」(電動スクーターや車椅子などを無料で貸し出し、必要に応じてボランティア等の付添いも行うことによって、移動が困難な人が自由に商店街の中をみて回ったり買い物をしたりできるサービス)を推進します。
○自動車乗入制限、パーク&ライド、公共交通の利用拡大、貨物輸送のモーダルシフトの推進、自家用車での移動削減などで環境にやさしい交通システムをつくります。
○自転車道の整備、自転車通行帯の設置を推進します。


〈私的な感想〉
 公共交通機関や、徒歩、自転車を優遇する政策が最も充実していたのは社民党だと思いました。

 それでも、高速道路の1000円乗り放題や無料化といった車優遇策とバランスが取れる、私のアイディアのような、公共交通機関を利用しやすくする目を引く政策はないように感じます。

 自民、民主以外は、単独政権は難しいわけですから、連立を念頭において、大政党の車優遇政策で崩れるバランスを補完するような、魅力的な公共交通機関振興策を掲げると良いのにと思いました。
posted by otomi at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/126130654
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック