シベリアの森林火災が、今年は特に酷いようです。
シベリア森林火災、すすと灰が北極圏の氷と永久凍土の融解を加速(AFP)
7月29日の時点で、焼損面積は320万ヘクタール以上にのぼっているそうで、これは、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の1都六県を足した面積に相当します。
つまり関東地方全焼に匹敵する大火災ということです。
衛星写真で、今どうなっているか見てみると、
写真:NASA
右下に北海道が写っています。その北西方向に広がるシベリア地方で確かに、沢山の火の手が上がっている様子がわかります。
写真:NASA
拡大してみると、北極海に近い、かなり緯度が高い地域でも火災が起きています。煙もはっきり見えます。
動画の中でも触れていますが、永久凍土に含まれるメタンハイドレートが温暖化により溶け出し、大気中にメタンが漂う状態になっていることもあり、火災が起きるとなかなか消えないのです。
そして、火災が広がるとますます、温室効果がCO2の20倍以上あるメタンが放出されてしまうのです。
気候変動のリスクがますます高まっていきます。