2019年08月03日

気候変動を加速させるシベリアの森林火災

 先日公開したこちらの動画でもお話しした、

シベリアの森林火災が、今年は特に酷いようです。

シベリア森林火災、すすと灰が北極圏の氷と永久凍土の融解を加速(AFP)

 7月29日の時点で、焼損面積は320万ヘクタール以上にのぼっているそうで、これは、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の1都六県を足した面積に相当します。

 つまり関東地方全焼に匹敵する大火災ということです。

 衛星写真で、今どうなっているか見てみると、

01.jpeg
写真:NASA
 右下に北海道が写っています。その北西方向に広がるシベリア地方で確かに、沢山の火の手が上がっている様子がわかります。

02.jpg
写真:NASA

 拡大してみると、北極海に近い、かなり緯度が高い地域でも火災が起きています。煙もはっきり見えます。

 動画の中でも触れていますが、永久凍土に含まれるメタンハイドレートが温暖化により溶け出し、大気中にメタンが漂う状態になっていることもあり、火災が起きるとなかなか消えないのです。

 そして、火災が広がるとますます、温室効果がCO2の20倍以上あるメタンが放出されてしまうのです。

 気候変動のリスクがますます高まっていきます。





posted by otomi at 17:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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